第5章 工程管理と製造実績

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工程管理と製造実績

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実績が集まる速さが、工場の「今」を決める

指示と実績の往復で、予定と実際のズレを早く見つけます。

  1. 指示と実績下りる指示と上がる実績の往復
  2. 実績の中身着手・完了・数量・不良の記録
  3. その場で記録すぐ残せる仕組みほど実績は集まる

「いまどこまで?」に即答できるか

通販の荷物は、画面を開けば「配達中」まで分かります。工場でも同じ問いが毎日生まれますが、答えの元になるのは現場が記録する実績だけです。指示と実績がどう往復して「今」を作るのか、動く図でたどりましょう。

指示と実績の往復

工程がひとつ進むたび繰り返し今日の作業指示を渡す作業指示着手を記録着手の報告完了と数量を記録完了の報告進捗が新しくなる進捗の更新予定とのズレを確認ズレの確認遅れに手を打ち、次の指示へ次の指示
生産管理指示とズレの確認
製造現場作って、記録する
進捗表工場の「今」を映す

各ステップ・参加者・分岐をクリックすると、その仕組みの説明がここに表示されます。

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シーケンス図「作業指示と製造実績の往復」。参加者3人、ステップ6個。 【参加者】(左から右) - 生産管理: 指示とズレの確認 - 製造現場: 作って、記録する - 進捗表: 工場の「今」を映す 【流れ】(上から下へ) ── ① 作業指示(1日の始まり) ── 1. 生産管理 → 製造現場: 今日の作業指示を渡す ── ② 実績と進捗(工程が進むたび) ── (工程がひとつ進むたび繰り返し の枠) 2. 製造現場 → 進捗表: 着手を記録 3. 製造現場 → 進捗表: 完了と数量を記録 4. 進捗表 → 生産管理: 進捗が新しくなる(応答) 5. 生産管理(自身で処理): 予定とのズレを確認 6. 生産管理 → 製造現場: 遅れに手を打ち、次の指示へ

指示が下り、実績が上がる。この往復が工程管理の1日です。

実績の集め方で何が変わるか

作業の合間に紙へメモ紙にメモ夕方、日報をまとめて提出夕方に提出翌日、システムへ入力し直す入力し直し急ぎの確認は結局電話電話で確認
現場紙の日報に手書き
事務所翌日に入力し直す

各ステップ・参加者・分岐をクリックすると、その仕組みの説明がここに表示されます。

昼間の在庫と進捗は誰にも見えない — 手はいつも半日遅れる

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シーケンス図「紙の日報(夕方まとめて)」。参加者2人、ステップ4個。 【参加者】(左から右) - 現場: 紙の日報に手書き - 事務所: 翌日に入力し直す 【流れ】(上から下へ) 1. 現場(自身で処理): 作業の合間に紙へメモ 2. 現場 → 事務所: 夕方、日報をまとめて提出 3. 事務所(自身で処理): 翌日、システムへ入力し直す 4. 事務所 → 現場: 急ぎの確認は結局電話(応答)

●の速さは実績が届く速さ。同じ1日でも、進捗表に映る「今」の鮮度がこれだけ違います。

実績集めの落とし穴

  1. 1

    記録は現場への負担

    実績は、現場が作る手を一度止めて記録してくれることで生まれます。記録が面倒な仕組みでは実績は集まらず、進捗表はただの飾りになります。

  2. 2

    ズレ探しは犯人捜しではない

    実績を遅れの言い訳集めに使うと、現場は都合の悪い記録を出さなくなります。ズレは責める材料ではなく、間に合ううちに助けに入るための合図です。

記録は1動作まで削る

実績の入力を設計するとき、問うべきは「現場が作業を止めずに記録できるか」です。バーコードを1回かざす、ボタンを1つ押す。そこまで削れているかどうかが、生産管理システムの使いやすさと定着を決めます。

押さえておきたい用語

工程
切る・組む・検査するなど、製品ができるまでの作業の区切り。進み具合を測る単位になる。
作業指示
今日どの工程で何をいくつ作るかを現場へ伝える号令。製造指図とも呼ぶ。英語では Work Order。
実績
実際に作業した記録。着手・完了・数量・不良の4点。指示(予定)と比べて初めて意味を持つ。
進捗管理
予定に対して実際がどこまで進んだかを追いかけること。目的は遅れの早期発見と早い手当て。
仕掛品
作りかけの品物。完了の実績が入ると次の工程へ動く。「しかかりひん」と読む。
日報
1日の作業をまとめて書く報告。手軽だが、実績が翌日まで届かない原因にもなる。
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