01/ 05生産管理
原価管理
原価は、現場の記録から積み上げて確かめる
- 3つの費目材料費・労務費・経費の積み上げ
- 原価の材料部品表・実績・在庫の記録から生まれる
- 標準との差異悪者探しではなく改善の糸口
原価はどの記録から生まれるのか
料理1品の値段を考えるとき、材料の代金だけでなく、作る手間や光熱費も頭に浮かびます。工場の製品も同じで、材料費・労務費・経費の3つを積み上げて原価を求めます。この記事では、その積み上げがどの記録から生まれるのかをたどります。
各ブロックや矢印をクリックすると、その仕組みの説明がここに表示されます。
原価は現場の記録の積み上げ — 記録が正しいほど原価は正確になる
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構成図「製造原価の積み上げ」。ブロック4個、つながり3本。 枠: 3つの費目(ブロック3個)。 【ブロック】 - 製造原価: 3つの費目の合計 - 経費: 機械・光熱の割り掛け - 労務費: 作業時間 × 賃率 - 材料費: 部品表 × 単価 【流れ】 - 記録から積み上げる: 材料費 → 労務費 → 経費 → 製造原価
ズレはどこで生まれているのか
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差異は責める材料ではなく改善の地図 — 大きいものから理由をたどる
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比較表「標準と実際のくらべ方(製品A・1個あたり)」。4列 × 4行。 【列】 1. 標準(見積どおりなら) 2. 実際(今回かかった額) 3. 差異(実際 − 標準) 4. 差の理由の例 【比較】(観点ごとに) ■ 材料費 - 標準: 600円 - 実際: 660円 - 差異: +60円 - 差の理由の例: 値上がり・不良のロス ■ 労務費 - 標準: 300円 - 実際: 330円 - 差異: +30円 - 差の理由の例: 段取りに時間がかかった ■ 経費 - 標準: 100円 - 実際: 90円 - 差異: −10円 - 差の理由の例: 稼働が計画より順調 ■ 製造原価(計) - 標準: 1,000円 - 実際: 1,080円 - 差異: +80円 - 差の理由の例: 大きい差異から順に 【観点】 - 差異を読む: 差異 / 差の理由の例 - ものさしとしての標準: 標準
原価が教えてくれること
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全テーマの終着点
部品表・実績・在庫。ここまでのテーマで整えてきた記録は、すべて原価に流れ込みます。原価管理は、生産管理の学びの締めくくりにあたるテーマです。
- 2
儲かる製品が見えてくる
製品ごとの原価がわかると、売値との差、つまり儲けが製品別に見えます。どの製品を伸ばし、どれを見直すか。値付けと改善の判断が変わります。
差異を悪者探しにしない
差異が出た人や部署を責めると、現場は記録を出さなくなり、原価はかえって見えなくなります。差異は「どこに改善の余地があるか」を教えてくれる合図です。大きいものから順に、現場と一緒に理由をたどりましょう。
押さえておきたい用語
- 材料費・労務費・経費
- 製造原価
- 標準原価
- 実際原価
- 原価差異
- 賃率