第2章 生産計画

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生産計画

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納期の約束と現場の能力をつなぐ翻訳

計画は大日程・中日程・小日程の3階層に分けて組みます。

  1. 決める3つ何を・いつ・いくつ作るか
  2. 確定の順序遠い計画は粗く、近づくほど細かく
  3. 能力の壁能力を超えた計画は絵に描いた餅

なぜ計画は3つの階層に分かれるのか

工場の計画には、半年先の設備や人の準備から、明日のラインの順番まで、時間の遠さがまるでちがう決めごとが同居しています。これを1枚の表に押し込むと、小さな変更のたびに全体を書き直すはめになります。

大日程計画半年〜1年先・月単位
中日程計画1〜3か月先・週単位
小日程計画2週間先まで・日単位

各ブロックや矢印をクリックすると、その仕組みの説明がここに表示されます。

枠を先に取り、細部はあとで確定する — 遠い未来ほど粗くてよい

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構成図「計画の3つの階層」。ブロック3個、つながり4本。 【ブロック】 - 大日程計画: 半年〜1年先・月単位 - 中日程計画: 1〜3か月先・週単位 - 小日程計画: 2週間先まで・日単位 【流れ】 - 粗から細へ: 大日程計画 → 中日程計画 → 小日程計画 - 実績で見直す: 小日程計画 → 中日程計画 → 大日程計画

遠くは粗く、近くは細かく — 3層でひとつの計画

計画の起点 — 予測か、注文か

需要予測
生産計画
完成品在庫
注文・出荷

各ブロックや矢印をクリックすると、その仕組みの説明がここに表示されます。

注文より先に作って在庫で待つ — 予測が外れた分は在庫に残る

この図をテキストで読む

構成図。ブロック4個、つながり3本。 【ブロック】 - 需要予測 - 生産計画 - 完成品在庫 - 注文・出荷 【流れ】 - 予測から始まる: 需要予測 → 生産計画 → 完成品在庫 → 注文・出荷

起点の違いが、在庫と納期の性格を決めます。

計画を現実に着地させる知恵

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    内示で備え、確定で動く

    取引先からは「来月はこのくらい」という内示が先に届き、直前に確定注文へ変わります。内示の段階で材料と人を備え、確定してから作る。この二段構えが、短い納期に間に合わせる仕掛けです。

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    山をならして能力に収める

    作りたい量が能力を超える週は、前倒しや残業、外注で山をならします。この突き合わせをせずに流した計画は、初日から遅れが決まっています。

計画は変わるのが前提

注文は増減し、設備は止まり、人は休みます。良い計画とは変わらない計画ではなく、変わったときに素早く引き直せる計画です。階層を分けておくと、直しの範囲を近くの小さな計画だけに閉じ込められます。

押さえておきたい用語

大日程・中日程・小日程
期間の長さで分けた計画の3階層。長期は月、中期は週、短期は日の単位で立て、順に細かく確定する。
基準生産計画(MPS)
品目ごとに「いつ・いくつ作るか」を確定させる計画。中日程に当たり、所要量計算(MRP)の入力になる。
見込生産(MTS)
需要予測をもとに先に作り、在庫から売る方式。英語では Make to Stock。日用品や量産品に多い。
受注生産(MTO)
注文を受けてから作る方式。英語では Make to Order。産業機械や特注品に多く、完成品の在庫を持たない。
内示
「来月はこのくらい頼む予定」という事前の見込み情報。確定注文の前に、材料や人の準備を始める合図になる。
能力(キャパシティ)
一定期間に工場が作れる量の上限。人・設備・時間で決まり、計画はこの枠の中でだけ約束になる。
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