第5章 在庫管理と棚卸

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在庫管理と棚卸

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棚卸は答え合わせではなく、ズレの原因を直す仕事

年1〜2回の一斉と毎日の循環を、倉庫の事情で使い分けます。

  1. 一斉と循環決算に合わせて全部か、毎日少しずつか
  2. 差異の直し方数え直し→原因→帳簿→仕組みの順
  3. 在庫調整帳簿を直したら必ず記録に残す

なぜ棚卸のやり方は2つあるのか

部屋の汚れには、年末の大掃除でまとめて立ち向かう家と、毎日の片付けでためない家があります。倉庫の棚卸にも同じ2つの流儀があります。年に1〜2回すべて数える一斉棚卸と、毎日少しずつ数える循環棚卸です。

止めて全部か、毎日少しずつか

倉庫を止める年1〜2回
全部を数える総出の1日
帳簿と照合差異リスト
決算へ報告決算の裏付け

各ブロックや矢印をクリックすると、その仕組みの説明がここに表示されます。

止めて全部数える — ズレは次の棚卸まで積もり続ける

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構成図。ブロック4個、つながり3本。 【ブロック】 - 倉庫を止める: 年1〜2回 - 全部を数える: 総出の1日 - 帳簿と照合: 差異リスト - 決算へ報告: 決算の裏付け 【流れ】 - 年1〜2回の大仕事: 倉庫を止める → 全部を数える → 帳簿と照合 → 決算へ報告

決算を締めるのは一斉、日々の精度を守るのは循環。

数えたあとが本番

別の人がもう一度
記録をさかのぼる
在庫調整として記録
同じズレを出さない

各ステップをクリックすると、その内容の説明がここに表示されます。

この図をテキストで読む

ステップ図「差異が出たときの直し方」。4ステップ。 【手順】(順番に) 1. 数え直す — 別の人がもう一度 2. 原因をたどる — 記録をさかのぼる 3. 帳簿を直す — 在庫調整として記録 4. 仕組みを直す — 同じズレを出さない 【流れ】 - 差異を直す段取り: 数え直す → 原因をたどる → 帳簿を直す → 仕組みを直す - 帳簿を直すまで: 数え直す → 原因をたどる → 帳簿を直す

直すのは数字ではなく、ズレを生んだ仕組み

数える日の小さな工夫

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    帳簿を見ずに数える

    数える人に帳簿の数字を見せると、目がその数字に引っ張られます。白紙の棚卸表に現品の数だけを書き、照合は別の人が担当する。この分担が差異を正直に浮かび上がらせます。

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    一斉と循環は併用できる

    二者択一ではありません。ふだんは循環棚卸でズレを早く見つけて直し、決算の一斉棚卸は確認として軽く締める。多くの倉庫の落としどころはこの併用です。

在庫調整は黙って書き換えない

帳簿を直すときは、いつ・誰が・どの品目をいくつ・なぜ直したかを、在庫調整の記録として残します。履歴の無い書き換えは差異を隠すだけで、次にズレたとき原因をたどる手がかりまで消してしまいます。

押さえておきたい用語

一斉棚卸
入出荷を止めて全品目を一度に数える方式。年1〜2回、決算の在庫金額の裏付けを兼ねて行う。
循環棚卸
区画や品目を毎日少しずつ順に数える方式。英語ではサイクルカウント。倉庫を止めずに回せる。
在庫差異
帳簿と現品の食い違い。数え直しても残った差異だけを、原因をたどる対象として扱う。
在庫調整
差異に合わせて帳簿を直す記録。数量と理由を履歴に残し、黙った書き換えと区別する。
棚卸表(カウントシート)
数える区画・品目を並べた記録用紙。帳簿の数を載せない白紙式が、正直な数を引き出す。
ロケーション別カウント
置き場の順に歩いて数えるやり方。品目を探し回る無駄が消え、数え漏れも減る。
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