全社員向け / 第4章 フィッシングと標的型攻撃

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第4章セキュリティ

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フィッシングと標的型攻撃

「いつもの相手から来たメールなら、リンクを開いても大丈夫?」

見た目だけでは判断できない理由と、不審な依頼を確かめる手順を見てみましょう。

  1. 01異変

    急いでログインして?

    まず手を止める

    このメール、急がせているな。リンクを開く前に止まろう。

  2. 02確認

    差出人を確かめる

    見た目は手がかり

    見慣れた名前でも安心できない。正規のアカウントも盗まれるよ。

  3. 03対応

    別の経路で確認する

    普段の経路で照合

    普段のアプリや連絡先で用件を確認。怪しいメールは報告しよう。

  4. 04再確認

    報告した後も確認

    送って終わりにしない

    担当者と対応状況を確認。情報を入力済みなら追加対応だね。

この章の合言葉

リンクを開く前に止まり、いつもの経路で確かめる。

※別の経路とは、普段の公式アプリや登録済みの連絡先です。メール内のリンクや連絡先は確認に使いません。

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なぜ「人」が狙われるのか

システムの守りが固くなるほど、攻撃者は『人』も狙います。フィッシングは、本物そっくりのメールやサイトで、あなた自身にパスワードを入力させる手口です。特定の会社や担当者だけを狙い、実在の取引を織り込む『標的型攻撃』は、さらに見破りにくくなっています。

怪しいメール・サイトを見分ける判断フロー

怪しい正規怪しい正規焦らせる落ち着いている
受信届く
確認3つの点検
行動進む
メール ⁠/ 連絡外から届くもの
あなたの判断クリック前の3つの確認
行動通報する ⁠/ 用件を確認する
連絡が届いたメール ⁠/ SMS ⁠/ チャット
差出人のドメインは正規⁠?① @のうしろを見る
リンク先のURLは正規⁠?② 住所の右側を見る
焦らせる文面ではない⁠?③ 急かしていないか
情シス ⁠/ 窓口へ通報怪しいものは知らせる
正しい経路で本人確認して進めるブックマーク ⁠/ 公式アプリ ⁠/ 登録済電話
  • 焦点

各工程・分岐・レーンをクリックすると、その仕組みの説明がここに表示されます。

この図をテキストで読む

業務フロー図「偽物を見分ける判断フロー」。レーン3本、工程6個。 【レーン(担当)】(左から右) - メール / 連絡: 外から届くもの - あなたの判断: クリック前の3つの確認 - 行動: 通報する / 用件を確認する 【図の符号】色つきの工程=焦点 【工程】(上から下へ。担当 → 工程名) ── フェーズ: 受信(届く) ── 1. メール / 連絡: 連絡が届いた〔開始・終了〕(メール / SMS / チャット) ── フェーズ: 確認(3つの点検) ── 2. あなたの判断: 差出人のドメインは正規?〔分岐〕(① @のうしろを見る) 怪しい → 情シス / 窓口へ通報 正規 → リンク先のURLは正規? 3. 行動: 情シス / 窓口へ通報〔開始・終了〕(怪しいものは知らせる) 4. あなたの判断: リンク先のURLは正規?〔分岐〕(② 住所の右側を見る) 怪しい → 情シス / 窓口へ通報 正規 → 焦らせる文面ではない? 5. あなたの判断: 焦らせる文面ではない?〔分岐〕(③ 急かしていないか) 焦らせる → 情シス / 窓口へ通報 落ち着いている → 正しい経路で本人確認して進める ── フェーズ: 行動(進む) ── 6. 行動: 正しい経路で本人確認して進める〔開始・終了〕(ブックマーク / 公式アプリ / 登録済電話)

3点を手がかりにし、普段の経路から用件を確認します。

本物の画面なのに、他人の端末へ許可?

デバイスコード認証は、入力しにくい端末の操作を、別の端末で承認する仕組みです。会議用端末などで便利に使えますが、自分が始めていない要求を承認すると、他人の端末へ許可が渡るおそれがあります。

端末用の認可を要求確認用コードを返すその要求の承認に誘導正規サイトでログイン・承認認可結果を問い合わせる開始元へトークンを返す
他人の端末認可要求の開始元
あなた正規画面で確認
本物の認証サービス本人確認と許可

各ステップ・参加者・分岐をクリックすると、その仕組みの説明がここに表示されます。

承認する人だけでなく、要求を始めた端末も確かめます。

この図をテキストで読む

シーケンス図「確認した人と、許可を受け取る端末」。参加者3人、ステップ6個。 【参加者】(左から右) - 他人の端末: 認可要求の開始元 - あなた: 正規画面で確認 - 本物の認証サービス: 本人確認と許可 【流れ】(上から下へ) 1. 他人の端末 → 本物の認証サービス: 端末用の認可を要求 2. 本物の認証サービス → 他人の端末: 確認用コードを返す(応答) 3. 他人の端末 → あなた: その要求の承認に誘導 4. あなた → 本物の認証サービス: 正規サイトでログイン・承認 5. 他人の端末 → 本物の認証サービス: 認可結果を問い合わせる 6. 本物の認証サービス → 他人の端末: 開始元へトークンを返す(応答)

本物のログインでも、許可を受け取る端末を確認します。

本物の画面なら、承認してよい?

メールの案内から正規のログイン画面が開くと、安心してしまいがちです。しかし、前のページの例では、相手が始めた端末のログインを自分が承認しています。確認すべきなのは画面の本物らしさに加えて、「自分が始めた操作か」「目的と許可先が合っているか」です。

HTTPSは接続先ドメインの確認と通信の保護を行いますが、用件の正当性までは保証しません。偽サイトも自分のドメインでHTTPSを使えます。重要な用件は正規のドメインを確かめ、普段使う公式アプリやブックマークから確認します。不明なら操作を止めて社内窓口へ連絡します。

QRコードだけでは判断しない

近くの別端末でパスキーを使う仕組みと、デバイスコード認証は別の方式です。QRの有無だけで安全・危険を決めません。

開いてしまったら、早く伝える

リンクを開いた後で不審だと気付いても、報告をためらう必要はありません。開いただけなのか、情報を入力したのか、認証を承認したのかで、調べる範囲が変わります。起きたことを早く伝えるほど、対応を始めやすくなります。

  1. 1

    操作を止める

    追加の入力や承認をせず、表示された画面や時刻を控えます。

  2. 2

    社内窓口に事実を伝える

    開いたリンク、入力した情報の種類、承認の有無を伝えます。パスワードやコードの値そのものは報告文に書きません。

  3. 3

    案内に沿って対処する

    資格情報やセッションの失効・変更など、状況に応じた対応を行います。

押さえておきたい用語

フィッシング
本物を装った案内で人をだまし、情報の入力や、意図しないログイン・認可の操作をさせる手口。正規の認証画面へ誘導する場合もある。
標的型攻撃
特定の会社や担当者だけを狙う攻撃。実在の取引や名前を文面に織り込むため、より見破りにくい。
ドメイン(ホスト名の確認)
URLのホスト名等に使う名前。正規の名前との比較は手がかりになるが、詐称・乗っ取りもあり、本物の証明にはならない。
この用語の解説を読む
なりすまし
本物の会社・人物をよそおうこと。表示名やロゴは簡単にまねできるので、見た目だけで信用しない。
正しい経路で確認
メール内のリンクではなく、ブックマーク・公式アプリ・登録済みの電話番号など、自分が知る安全な道で確かめること。
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