フィッシングと標的型攻撃
「いつもの相手から来たメールなら、リンクを開いても大丈夫?」
見た目だけでは判断できない理由と、不審な依頼を確かめる手順を見てみましょう。
01異変
急いでログインして?
まず手を止めるこのメール、急がせているな。リンクを開く前に止まろう。
02確認
差出人を確かめる
見た目は手がかり見慣れた名前でも安心できない。正規のアカウントも盗まれるよ。
03対応
別の経路で確認する
普段の経路で照合普段のアプリや連絡先で用件を確認。怪しいメールは報告しよう。
04再確認
報告した後も確認
送って終わりにしない担当者と対応状況を確認。情報を入力済みなら追加対応だね。
なぜ「人」が狙われるのか
システムの守りが固くなるほど、攻撃者は『人』も狙います。フィッシングは、本物そっくりのメールやサイトで、あなた自身にパスワードを入力させる手口です。特定の会社や担当者だけを狙い、実在の取引を織り込む『標的型攻撃』は、さらに見破りにくくなっています。
怪しいメール・サイトを見分ける判断フロー
- 焦点
各工程・分岐・レーンをクリックすると、その仕組みの説明がここに表示されます。
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業務フロー図「偽物を見分ける判断フロー」。レーン3本、工程6個。 【レーン(担当)】(左から右) - メール / 連絡: 外から届くもの - あなたの判断: クリック前の3つの確認 - 行動: 通報する / 用件を確認する 【図の符号】色つきの工程=焦点 【工程】(上から下へ。担当 → 工程名) ── フェーズ: 受信(届く) ── 1. メール / 連絡: 連絡が届いた〔開始・終了〕(メール / SMS / チャット) ── フェーズ: 確認(3つの点検) ── 2. あなたの判断: 差出人のドメインは正規?〔分岐〕(① @のうしろを見る) 怪しい → 情シス / 窓口へ通報 正規 → リンク先のURLは正規? 3. 行動: 情シス / 窓口へ通報〔開始・終了〕(怪しいものは知らせる) 4. あなたの判断: リンク先のURLは正規?〔分岐〕(② 住所の右側を見る) 怪しい → 情シス / 窓口へ通報 正規 → 焦らせる文面ではない? 5. あなたの判断: 焦らせる文面ではない?〔分岐〕(③ 急かしていないか) 焦らせる → 情シス / 窓口へ通報 落ち着いている → 正しい経路で本人確認して進める ── フェーズ: 行動(進む) ── 6. 行動: 正しい経路で本人確認して進める〔開始・終了〕(ブックマーク / 公式アプリ / 登録済電話)
本物の画面なのに、他人の端末へ許可?
デバイスコード認証は、入力しにくい端末の操作を、別の端末で承認する仕組みです。会議用端末などで便利に使えますが、自分が始めていない要求を承認すると、他人の端末へ許可が渡るおそれがあります。
各ステップ・参加者・分岐をクリックすると、その仕組みの説明がここに表示されます。
承認する人だけでなく、要求を始めた端末も確かめます。
この図をテキストで読む
シーケンス図「確認した人と、許可を受け取る端末」。参加者3人、ステップ6個。 【参加者】(左から右) - 他人の端末: 認可要求の開始元 - あなた: 正規画面で確認 - 本物の認証サービス: 本人確認と許可 【流れ】(上から下へ) 1. 他人の端末 → 本物の認証サービス: 端末用の認可を要求 2. 本物の認証サービス → 他人の端末: 確認用コードを返す(応答) 3. 他人の端末 → あなた: その要求の承認に誘導 4. あなた → 本物の認証サービス: 正規サイトでログイン・承認 5. 他人の端末 → 本物の認証サービス: 認可結果を問い合わせる 6. 本物の認証サービス → 他人の端末: 開始元へトークンを返す(応答)
本物の画面なら、承認してよい?
メールの案内から正規のログイン画面が開くと、安心してしまいがちです。しかし、前のページの例では、相手が始めた端末のログインを自分が承認しています。確認すべきなのは画面の本物らしさに加えて、「自分が始めた操作か」「目的と許可先が合っているか」です。
HTTPSは接続先ドメインの確認と通信の保護を行いますが、用件の正当性までは保証しません。偽サイトも自分のドメインでHTTPSを使えます。重要な用件は正規のドメインを確かめ、普段使う公式アプリやブックマークから確認します。不明なら操作を止めて社内窓口へ連絡します。
QRコードだけでは判断しない
近くの別端末でパスキーを使う仕組みと、デバイスコード認証は別の方式です。QRの有無だけで安全・危険を決めません。
開いてしまったら、早く伝える
リンクを開いた後で不審だと気付いても、報告をためらう必要はありません。開いただけなのか、情報を入力したのか、認証を承認したのかで、調べる範囲が変わります。起きたことを早く伝えるほど、対応を始めやすくなります。
- 1
操作を止める
追加の入力や承認をせず、表示された画面や時刻を控えます。
- 2
社内窓口に事実を伝える
開いたリンク、入力した情報の種類、承認の有無を伝えます。パスワードやコードの値そのものは報告文に書きません。
- 3
案内に沿って対処する
資格情報やセッションの失効・変更など、状況に応じた対応を行います。
押さえておきたい用語
- フィッシング
- 標的型攻撃
- ドメイン(ホスト名の確認) この用語の解説を読む
- なりすまし
- 正しい経路で確認