ドメインとDNS

ドメインの取得から設定・公開、名前が住所(IP)に変わって届くまで

入門読了目安 約 4
この記事の要約

ドメインは世界に 1 つの『名前』を期限つきで借り、DNS のレコードで『住所(IP)』に結びつけて使う仕組みです。名前と住所を分けるから、サーバが替わっても同じ名前で届きます。

  • 名前は早い者勝ちの更新制 — 忘れると失効する
  • 公開の正体は『この名前はこの住所』の登録
  • ブラウザは裏で住所を引いてから接続している

名前を打つだけで、なぜ届くのか

Webサイトを見るとき、私たちは google.com のような『名前』を使います。でも実は、サーバは 203.0.113.10 のような番号(IPアドレス)でしか相手を見つけられません。覚えやすい名前と機械の番号は、誰がどこで結びつけているのでしょうか。

ドメインとDNSの全体の流れ

example.com の空きを確認・申込ドメイン申込登録完了(期限つきで貸与)登録完了DNSレコードを登録DNSレコード登録世界に反映して公開公開完了example.com の住所(IP)は?名前解決住所は 203.0.113.10 です住所(IP)を返すそのIPのサーバへアクセスサーバへ接続ページを返す(表示)ページ表示
サーバ管理者サイトを公開する人
レジストラドメイン登録の窓口
DNS名前↔住所(IP)の住所録
ユーザー見に来る人 / ブラウザ
Webサーバサイトの実体(IPを持つ)

各ステップ・参加者・分岐をクリックすると、その仕組みの説明がここに表示されます。

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シーケンス図「ドメインとDNS(取得・設定・公開・アクセス)」。参加者5人、ステップ8個。 【参加者】(左から右) - サーバ管理者: サイトを公開する人 - レジストラ: ドメイン登録の窓口 - DNS: 名前↔住所(IP)の住所録 - ユーザー: 見に来る人 / ブラウザ - Webサーバ: サイトの実体(IPを持つ) 【流れ】(上から下へ) ── ① ドメインを取得する(名前を借りる) ── 1. サーバ管理者 → レジストラ: example.com の空きを確認・申込 2. レジストラ → サーバ管理者: 登録完了(期限つきで貸与)(応答) ── ② カスタムドメインを設定(名前と住所をひもづけ) ── 3. サーバ管理者 → DNS: DNSレコードを登録 4. DNS → サーバ管理者: 世界に反映して公開(応答) ── ③ ユーザーがアクセスする(名前→住所を引く) ── 5. ユーザー → DNS: example.com の住所(IP)は? 6. DNS → ユーザー: 住所は 203.0.113.10 です(応答) 7. ユーザー → Webサーバ: そのIPのサーバへアクセス 8. Webサーバ → ユーザー: ページを返す(表示)(応答)

名前を取得・登録して公開し、名前解決でたどり着くまで。

ドメインを買うと、何を借りることになるのか

『ドメインを買う』の裏側には 3 つの登場者がいます。レジストラという会社から名前を借り、DNSホスティングというサービスからネームサーバーという機械を借り、『この名前の担当はこの機械』とレジストラへ届け出る — この 3 点セットで名前が引けるようになります。

登場者

各セルをクリックすると、その意味や詳しい説明がここに表示されます。

この図をテキストで読む

比較表「3 つの登場者と AWS / Cloudflare / Google Cloud の対応」。3列 × 3行。 【列】 1. AWS(Route 53 ファミリー) 2. Cloudflare(DNS + CDN / WAF) 3. Google Cloud(Cloud DNS 中心) 【比較】(観点ごとに) ■ レジストラ - AWS: Route 53 Domains / .jp も扱える - Cloudflare: Cloudflare Registrar / .jp は扱えない - Google Cloud: Cloud Domains / 名義は Squarespace ■ DNSホスティング - AWS: Route 53 / AWS 連携・IaC に強い - Cloudflare: Cloudflare DNS / 無料・CDN / WAF 統合 - Google Cloud: Cloud DNS / 稼働率 100%・GCP 連携 ■ ネームサーバー - AWS: awsdns-◯◯ など 4 本 / Route 53 が割り当てる - Cloudflare: ◯◯.ns.cloudflare.com 2 本 / ゾーン作成で割り当て - Google Cloud: ns-cloud-◯◯.googledomains.com 4 本 / ゾーン作成で割り当て 【観点】 - AWS で揃えるなら: AWS - Cloudflare を使うなら: Cloudflare - Google Cloud を使うなら: Google Cloud

会社・サービス・機械 — 借り先は分けてもよい。

ドメインは『右側』が正体

example.com の本当の持ち主は、いちばん右側(.com の手前)の example です。『example.com.evil.jp』のように本物の名前を左に紛れ込ませた偽ドメインに注意。URL は右側から確かめるのが基本です。

実例 — 5slab.jp の DNS 引っ越し

この 5slab.jp も、登録は AWS に残したまま DNS ホスティングだけを Route 53 から Cloudflare へ移しました。全レコードを先に複製し、新旧の応答一致を確認してからネームサーバーを切替。メールも Web も止まりませんでした。

押さえておきたい用語

ドメイン名
google.com や 5slab.jp のような、人が覚えやすい Web の『名前』。世界で1つだけを期限つきで借ります。
IPアドレス
203.0.113.10 のような、機械がサーバを見つけるための『住所』(番号)。引っ越しで変わることがあります。
この用語の解説を読む
DNS
名前を住所(IP)に変換する世界共有の住所録。ルート→TLD→権威サーバの階層でたどり、答えはキャッシュされます。
レジストラ / WHOIS
ドメイン登録を取り次ぐ窓口(お名前.com 等)。誰が登録したかは WHOIS という台帳に記録されます。
A / CNAME レコード
DNS に登録する対応づけ。A は名前を IP に直結、CNAME は名前を別の名前(別名)に向けます。
名前解決
ドメイン名から IPアドレスを引く処理。ブラウザがサイトへアクセスする最初の一歩です。

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