パスキーのしくみ
「顔や指でログインすると、その情報がサイトに届くの?」
端末で本人を確かめる仕組みと、パスワードを送らずにログインできる理由を見てみましょう。
01疑問
顔がパスワードなの?
端末での本人確認顔や指でログイン。顔の情報がサイトに届くのかな?
02体験
覚えなくても入れた
登録済みの鍵を使ういつもの端末で確認したら、パスワードを打たずに入れた!
03仕組み
顔ではなく署名で答える
作る鍵と確かめる鍵端末の鍵で返事を作るんだ。顔や指紋、秘密鍵はサイトへ送らないよ。
04納得
似たサイトには使えない
登録先と結び付く登録先の違う偽サイトでは、同じパスキーを使わない仕組みなんだね。
パスワードの代わりに何を送る?
対応サービスの設定でパスキーを登録すると、公開鍵がサービスへ渡ります。秘密鍵は端末やパスキー管理機能が守ります。ここでは、登録した後のログインを見ます。
各ステップ・参加者・分岐をクリックすると、その仕組みの説明がここに表示されます。
端末で鍵の使用を許可し、サービスが署名を検証します。
この図をテキストで読む
シーケンス図「鍵は渡さず、今回の問いに答える」。参加者2人、ステップ6個。 【参加者】(左から右) - あなたの端末: 鍵を使う人を確認 - 登録したサービス: 公開鍵で検証 【流れ】(上から下へ) 1. あなたの端末 → 登録したサービス: パスキーでログイン 2. 登録したサービス → あなたの端末: 今回だけの確認データを返す(応答) 3. あなたの端末(自身で処理): 顔・指紋・PINで確認 4. あなたの端末 → 登録したサービス: 鍵で作った署名を返す 5. 登録したサービス(自身で処理): 署名と確認データを検証 6. 登録したサービス → あなたの端末: ログイン成立(応答)
指紋を使えない日は、PINでもよい?
指紋が読み取れず、端末のPINに切り替えてログインする場面を考えます。ここで変わるのは「鍵を使う人を確かめる方法」です。顔や指紋が秘密鍵になるわけではなく、利用者確認ができると端末内のパスキーを使えます。選べる方法は機器や設定で異なります。
次にブラウザやOSが、パスキーを使う相手が登録先と結び付いているかを確認します。見た目が似た別サイトに誘われても、正規サイト用のパスキーを文字として入力して渡すことがありません。サーバにある公開鍵だけから、本人の署名を作ることもできません。
端末が持つ鍵と、顔・指紋・PINによる利用者確認を組み合わせれば、見た目は1回の操作でも複数の要素を使えます。操作回数と認証要素の数は別です。
認証強度は設定も確認する
利用者確認の要求や、サービスが多要素認証として扱う条件は、実装と設定によって異なります。
新しい端末へ替えるときは
パスキーを登録したスマホを買い替えたら、新しい端末でも使えるでしょうか。同期型は、対応する管理機能が鍵を暗号化して、自分の別の端末でも使えるようにします。Googleパスワードマネージャーが一例です。端末固定型は、特定の端末やUSBなどのセキュリティキーから鍵を持ち出さない方式です。対応端末・アカウント・設定によって、移行の扱いが変わります。
まず保存先とサービスの移行方法を確かめます。会社で認められた保存先を使い、端末のロックと同期アカウントを保護します。予備の認証手段や復旧方法も準備し、パスワード等の代替ログインが残るなら、その経路も守ります。
日々の承認では、自分が始めた操作か、どの端末やアプリに許可するのかを見ます。本物のログイン画面でも、他人が始めた端末への承認を頼まれている場合があります。
ログイン後の保護も必要
パスキーを使っても、ログイン後のセッション窃取まで自動的に防げるわけではありません。
押さえておきたい用語
- パスキー
- 秘密鍵
- 公開鍵
- 署名
- 利用者確認