WMSは何を管理するシステムなのか
倉庫の仕事は「受け入れる・置く・集める・送り出す」の繰り返しです。WMSはその一つひとつを「どこに・どれが・いくつ」の記録と指示で支えます。この記事では機能の全体像を1枚の地図にまとめ、基幹システムとの役割分担まで整理します。
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マインドマップ「WMSの機能の地図」。中心トピック「WMS」から 5 本の枝が広がる。 【トピック】 - WMS(倉庫の台帳と指示) - 入荷管理(入り口で正しく受ける) - 入荷予定 - 検品 - 棚入れ指示 - 在庫・ロケーション管理(台帳の本体) - 番地(ロケーション) - ロット - 期限 - 出荷管理(間違いなく送り出す) - 出荷指示 - ピッキングリスト - 出荷検品 - 棚卸(台帳と現物の答え合わせ) - 循環棚卸の計画 - 差異の記録 - 現場端末(台帳と現場をつなぐ) - ハンディターミナル - ラベル発行 - 帳票 【関連】 - 現場端末 ⇢ 在庫・ロケーション管理(スキャンで台帳を更新) 【流れ】 - 地図をひとめぐり: 入荷管理 → 在庫・ロケーション管理 → 出荷管理 → 棚卸 → 現場端末
基幹システムとの役割分担
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比較表「基幹システムとWMSの役割分担」。2列 × 4行。 【列】 1. 基幹システム(販売管理・生産管理) 2. WMS(倉庫管理システム) 【比較】(観点ごとに) ■ 何の台帳か - 基幹システム: お金と取引 / 受注・売上・請求 - WMS: モノと場所 / どこに・どれが・いくつ ■ 管理の単位 - 基幹システム: 品目と金額 / A品が300個・45万円 - WMS: 棚・ロット・期限 / A-03の棚にロットB1が20個 ■ 台帳が動くとき - 基幹システム: 取引が決まったとき / 受注・出荷計上・請求 - WMS: モノが動いた瞬間 / スキャンのたびに更新 ■ 代表的な画面 - 基幹システム: 受注入力 / 事務所のPC - WMS: ハンディの指示画面 / 現場の手元 【観点】 - 2つを見比べる: 基幹システム / WMS
地図の使い方
- 1
在庫が2つある理由
基幹システムは「A品が全部で300個」で足ります。現場は「どの棚に・どのロットが・いくつ」まで必要です。粒度の違う2つの台帳は、まとめるより分担させる方がうまく回ります。
- 2
導入を考える合図
誤出荷が続く。棚卸のたびに大きな差異が出る。置き場は先輩の記憶が頼りで、新人が育つ前に辞めてしまう。人の記憶と紙で回らなくなった兆候が、検討を始める合図です。
全部の枝を一度に使わない
最初から全部の枝を使う必要はありません。困りごとが誤出荷なら出荷検品から、置き場探しならロケーション管理から。地図のどの枝から始めるかを決めることが、導入検討の実質的な第一歩になります。
押さえておきたい用語
- WMS(倉庫管理システム)
- 基幹システム(ERP)
- 在庫の粒度
- 出荷指示データ
- マテハン機器
『倉庫管理 のまとめ読み』を読み終えました。
倉庫管理 の記事 7 本を、行き来せずひととおり読み終えられます。