まず土台 / 第1章 なぜ履歴を残すのか

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第1章Git・GitHub

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なぜ履歴を残すのか

「企画書_最終_v2」が増えるのは、なぜでしょうか

変更を記録すると、確認ややり直しがどう楽になるかを見てみましょう。

  1. 01疑問

    昨日の文はどこ?

    コピーが増えて迷う

    上書きした文を戻したいのに、どのコピーが昨日の版か分かりません。

  2. 02体験

    記録から戻せた

    残した時点へ戻す

    昨日コミットした版が残っていました。この文を戻せます!

  3. 03仕組み

    理由も残そう

    状態と理由を記録

    記録に「期限を金曜へ変更」と添えると、後から理由も分かります。

  4. 04納得

    経緯を聞ける

    確認の手がかりになる

    次に迷ったら、担当者と履歴を見て、どんな意図で変えたか確かめます。

この章の合言葉

記録した時点へ戻り、変更の理由をたどる

Gitは、ファイルの状態をコミットとして残す道具です。記録していない編集まで戻せるわけではありません。

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「_最終_v2」はなぜ生まれるのか

大切なファイルほど、上書きする前にコピーを残したくなります。「最終」「v2」と名前を変えて保存するうちに、どれを直せばよいか迷ってしまいます。履歴機能のある文書サービスなら前の版へ戻せますが、ファイル名だけで管理すると、変更の経緯までは分かりません。

各セルをクリックすると、その意味や詳しい説明がここに表示されます。

この図をテキストで読む

比較表「ファイルコピーと Git の違い」。2列 × 3行。 【列】 1. ファイルコピーで管理(名前を変えて複製を残す) 2. Git で管理(変更履歴を別に記録する) 【比較】(観点ごとに) ■ 最新はどれ? - ファイルコピーで管理: 名前や日付では見分けにくい / どれが最新か迷う - Git で管理: 版ごとのコピーを減らせる / 履歴が版を引き受ける ■ いつ誰がなぜ変えた? - ファイルコピーで管理: メールや記憶を掘り返す / 理由はファイルに残らない - Git で管理: 変更理由の記録が残る / メッセージで意図が分かる ■ 同時に編集したら? - ファイルコピーで管理: 後から保存した方が上書き / 先に入力した内容が消える - Git で管理: 差分を検知して安全に統合 / 競合を知らせて保護する 【観点】 - Git で見る: Git で管理

ファイルの複製ではなく履歴の記録を積み重ねることで、版の混乱や上書きの不安を解消できます。

履歴があると何が変わるのか

Git は、作業の区切りごとにファイルの状態を記録する道具です。この記録を「コミット」と呼びます。コピーを増やす代わりに、変更の記録を積んでいきます。コミットには「何をなぜ変えたか」のメッセージを添えます。たとえば「申込期限を金曜日へ変更」と残せば、後から変更の理由をたどれます。

戻せるのは、履歴に残っているコミットの時点です。記録していない編集や、失われた履歴まで自動で復元できるわけではありません。文字のファイルなら、どの行を誰がいつ変えたかも確認できます。依頼した内容と違うときは、担当者に「この箇所の変更理由を確認したい」と伝えましょう。

文章にも使えます

Git はプログラムや設定ファイル、文章などの文字ファイルに向いています。画像や表計算ファイルも保管できますが、文字のように変更箇所を見比べたり自動で合わせたりするのは苦手です。

押さえておきたい用語

バージョン管理
ファイルの変更履歴を記録し、過去の状態へ戻したり変更の経緯を追ったりできるようにする仕組み。
リポジトリ
ファイル群とそれらの変更履歴をまとめて保存しておく場所。作業の履歴を蓄える倉庫のような役割。
この用語の解説を読む
コミット(commit)
作業の区切りごとに、ファイルの状態と変更理由のメッセージを履歴台帳へ記録すること。
差分(diff)
前回の記録から今回の記録の間で、どのファイルのどの行が追加・削除・変更されたかという違い。
履歴(ログ)
過去に積み重ねられたコミットの一覧。いつ誰がどのような理由で変更したかを年表のように確認できる。
次に読むGit と GitHub の違い実は別物。「Git」と「GitHub」の関係の整理から。
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