Japanese & English structure

日本語と英語のしくみ

日本語と英語のしくみ

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01/ 08概念から固める

英語は、日本語の並べ替えではない。

日本語は、名詞の後ろに付く助詞と文脈を使い、最後の述語へ向かって意味を組み立てます。 英語は、主語と動詞を早く置き、語順と前置詞で関係を見せます。 この章では、その設計図の違いを4つに絞って見ていきます。

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02/ 08設計図を切り替える

同じ場面を、違う設計図で組み立てる

「友達に写真を送った」— 同じ出来事でも、部品の並べ方はまるで違います。まずはこの 1 場面で、2 枚の設計図を見比べます。

same scene, different blueprint

友達に写真を送った場面

日本語

助詞で役割を付ける
私は主役+は友達に相手+に写真を対象+を送った最後に動作

English

位置で役割を見せる
I主語sent動詞a photo目的語to my friend関係

単語は似ていても、関係を見せる仕組みが違います。

03/ 08違い 1 ・ 役割の示し方

位置そのものが、役割の名札になる

日本語

名詞の後ろに「が・を・に」を付ける

英語

主語・動詞・目的語の位置で示す

日本語の語順も完全に自由ではありませんが、助詞が役割を持ち運ぶため語句を前後させられる場面があります。英語は基本語順を入れ替えると、誰が動作をしたかまで変わります。

日本語

助詞が役割を持ち運ぶ

犬が

動作する側

人を

動作を受ける側

かむ

動作

並びを入れ替える

人を

動作を受ける側

犬が

動作する側

かむ

動作

強調や自然さは変わりますが、「が」「を」が役割を保ちます。

English

位置が役割を決める

The dog

主語

bites

動詞

the man

目的語

並びを入れ替える

The man

主語

bites

動詞

the dog

目的語

名詞を入れ替えると、かむ側とかまれる側が逆転します。

04/ 08違い 2 ・ 動作を置く場所

「誰が、どうする」を先に決める

日本語

文の終わりで動作が分かる

英語

主語のすぐ後ろで動作を示す

頭の中で完璧な文を完成させてから話すのではなく、まず骨組みを立ち上げ、必要な情報を意味のかたまりで後ろへ足していきます。

Japanese scene

私は昨日、友達に写真をメールで送った。

1

I sent

誰が + どうした骨組みを先に置く
2

I sent a photo

+ 何を動作の対象を足す
3

I sent a photo to my friend

+ 誰に前置詞で関係を足す
4

I sent a photo to my friend by email yesterday.

+ 方法 + 時間周辺情報を足す

05/ 08違い 3 ・ 関係を示す向き

関係は、前置詞が先に予告する

日本語

机の上「に」— 名詞の後ろ

英語

on the desk — 名詞の前

前置詞は「これから場所・方向・相手との関係を示す」という予告です。聞き手は名詞が来る前に、関係の種類を受け取れます。

日本語

机の上

名詞 → 関係

English

onthe desk

関係 → 名詞

inonattofromwithby次の名詞との関係を先に示す

06/ 08違い 4 ・ 文脈への頼り方

主語の席は、埋めて見せる

日本語

分かっている主語は省きやすい

英語

通常の文では主語の席を埋める

英語では it や there を置いてでも骨組みを見せます。「省かず、席を埋める」感覚が、話すときにも聞き取るときにも効きます。

日本語で自然な考え方

  • 助詞で役割を付ける
  • 分かる主語は省く
  • 最後の述語へ向かう

英語で自然な考え方

  • 位置で役割を見せる
  • 主語の席を先に埋める
  • 主語+動詞から始める

07/ 08まとめ

「遠い」とは、変換ルールが多いこと

役割の示し方、動作を置く場所、関係を示す向き、主語の扱い。4 つも設計が違うから、単語だけを日本語へ置き換えると不自然な文や丸暗記が増えます。 距離があることは、習得できないという意味ではありません。違う設計図へ切り替える手順が必要だという意味です。

この先ずっと使う、3つのルール

01

日本語の順番のまま置き換えない

単語を一つずつ訳すのではなく、伝えたい場面を英語の骨組みへ組み直します。

02

最初に「誰が+どうする」を置く

完璧な文を頭の中で完成させる前に、主語と動詞だけで文を始めます。

03

関係は、かたまりで後から足す

to my friend、by email、yesterday のように、意味のかたまりを順に追加します。

08/ 08巻末

設計図が見えたら、英語の音へ進む

次は、日本語にない音を口と舌の動きから理解します。文のしくみと同じように、音も日本語の分類へ無理に当てはめず、新しい違いから学びます。

この章の言語学的な根拠
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