母音の種類
日本語
基本は5母音
英語
米語で約15音が目安
英語は舌の高さ・前後、唇、緊張、二重母音で細かく分かれます。数は方言・分析で変わります。
01/ 07概念から固める
日本語にない音を聞くと、脳は知っている近い音へ自動的に置き換えます。right と light が両方「ライト」に聞こえるのは、耳の性能ではなく分類の箱がまだ 1 つしかないからです。 この章では、唇・舌・息・声帯の違いを先に見て、音へ新しい名前と位置を作ります。
読了目安 約 7 分 ・ 全 7 ページ
読みはじめる02/ 07音の分類を作る
耳だけで頑張る前に、音の作られ方を見ます。口の位置を見る → 自分で一度作る → 違いへ注意を向けて聞く。この順番で、脳に新しい音の分類が生まれます。
build a new sound category
音の違いを、目と身体から耳へ渡す
見る
口・舌・息の位置
作る
自分の感覚にする
聞く
違いへ注意を向ける
知らない音は雑音に近く見えます。作り方を知ると、波の中に「違う特徴」が立ち上がります。
03/ 07日本語との距離
数字は方言や分析によって変わる目安です。大切なのは、英語には日本語で意味の区別に使わない音や、子音の並び、弱い母音があることです。
母音の種類
日本語
基本は5母音
英語
米語で約15音が目安
英語は舌の高さ・前後、唇、緊張、二重母音で細かく分かれます。数は方言・分析で変わります。
子音の種類
日本語
約16音が目安
英語
約24音が目安
英語には /ɹ/・/l/・/θ/・/ð/・/v/ など、日本語で独立した区別にならない音があります。
音の並び
日本語
子音+母音が中心
英語
子音を連続できる
strike /straɪk/ や France /fræns/ のように、母音を足さず複数の子音をまとめます。
リズム
日本語
モーラを比較的均等に刻む
英語
強い音の間を弱く縮める
弱い母音 /ə/ が短くなるため、文字どおりの音がすべて同じ明瞭さでは聞こえません。
04/ 07サウンドラボ
子音は、息を止める・狭める場所と、その作り方で仲間分けできます。 /p/–/b/ のようなペアは口の形が同じ。まず無声音を作り、喉のスイッチだけを入れると有声音になります。
場所を固定
唇・歯・舌の接触点を図で合わせる
息だけで作る
まず無声音。破裂か摩擦かを身体で確認
喉だけ ON
口を動かさず、声帯の振動を足して有声音へ
母音を足さない
語尾で「プ・ブ」のような余分な音を止める
両唇で息をせき止め、風船が割れるように一気に解放する破裂音。口の形は同じで、声帯の振動だけが変わります。
sound in a word
pin
p-in
articulation anatomy
/p/ の調音ポジション
閉じる・狭める
両唇で閉鎖
息を通す
唇の後ろにためて一気に解放する
声を切り替える
喉を振動させず息だけ
「プ」と言わず、つい吹き出す時のように息だけを破裂させる
日本語の耳が置き換えやすい場所
「プ」「ブ」と母音の /ɯ/ を足すと、破裂の直後に喉が震えます。子音だけで息を切るのがポイントです。
聞くときの焦点
/p/ は息の破裂が強く、/b/ は同じ唇の動きへ低い声の立ち上がりが重なります。
身体で確かめる
口の前のティッシュが一瞬大きく揺れるか。/p/ の間、喉は震えていないか。
05/ 07母音の地図
縦は舌の最も高い場所が上あごに近いか、口が大きく開いて低くなるか。横はその場所が歯に近い前方か、のどに近い後方かを表します。英語音と日本語5母音を同じマスで比べてみましょう。
前
中央
後ろ
高い
中間
低い
IPA母音図の「前・中央・後ろ」×「閉・開」を、初学者向けの3×3に簡略化しています。位置は方言や話者で変わる概略です。 同じマスでも、唇の丸め・筋肉の緊張・長さによって別の音になります。
国際音声学会の公式IPA母音図を見る/iː/ は舌が高く、/æ/ はあごが開いて舌が低い。上下の距離が音の差になります。
/æ/ は口の前、/ɑ/ は口の奥で響きます。同じ「ア」に聞こえても住所が違います。
/ɪ/ と /iː/、日本語の「イ」は近い場所でも、緊張・長さ・細かな位置が異なります。
06/ 07つづりと音
英語のつづりは1文字1音ではありません。同じ文字が複数の音になり、複数文字が1音になることもあります。規則を絶対視せず、初めて見る語の発音を予想する手がかりとして使います。
cat / cake
同じ文字でも語の形で音が変わる
sit / time
silent e が前の母音を変えることがある
see / eat
2文字がまとまって1つの母音になる
think / this
同じつづりでも声帯の振動が変わる
food / book
見た目が同じでも舌の緊張が違う
right / light
舌先が触れるかどうかで別の音になる
07/ 07巻末
口の位置を見る、自分で一度その音を作る、単語で聞く、文章の中で探す。この順番で脳に新しい音の分類を作ります。完璧な発音が目的ではありません。「今の音は舌先が触れた」「弱い母音へ縮んだ」と違いへ注意を向けられることが、リスニングの入口です。